今年で第2回目となる「子どもまちあそび事業」を、子ども夢基金助成事業として、講師に《北島尚志氏&アフタフバーバン関西》を迎え開催しました。
第一弾は講演会「あそびはこどもの主食です~子どもの時間と権利を支える響関者として~」を、和歌山市民図書館2階の多目的ホールにて10月15日に開催。和歌山市内から50名の方が参加されました。その中には、くすの木を普段利用してくれている、今子育て真っ只中の方や、学生さんなど、子どもたちにさまざまな形でかかわっている方が来られていました。北島尚志さんの気さくで、ユーモアもおり交ぜられたお話は、コロナ禍で子どもたちから奪われたもの、人との関り、遊びがどれだけ子どもたちの成長にとって大切かを、丁寧に紐解き、聞く人に気付きを与え、そしてとってもキラキラした子どもたちに想いを馳せ、なぜかちょっぴり涙がでる、そんな講演会でした。
第二弾は、アフタフバーバンで全国各地でもっとも行われている「まちあそびプログラム忍者修行」を、和歌山市内の小学生1年生から4年生を対象に11月26日に開催。今年はこのプログラムの創始者である北島尚志さんが陣頭指揮をとっていただけるというレアケースでした。今年度もタイトルはもちろん「紀州忍者参上!集まれ!紀の国っ子忍者達!」です。
前日の25日は忍者修行に同行するスタッフ対象のワークショップを行い、大学生19名を含む30名が研修を受けました。同行スタッフとして大切なこと、子どもたちと同じ気持ちで、そして手を出しすぎず子どもたちの発想や気持ちに寄りそい、響関者としていることを学びました。
そして迎えた忍者修行では、和歌山市駅周辺を舞台に風呂敷をまとい、忍者に扮した子どもたちが班に分かれ、まちにくりだし、ミッション達成を目指します。低学年1、2年生は和歌山市民図書館を探索。配られた名前の人が巻物のありかをしっている重要人物です。図書館なので立ち入れない階があったり、できるだけ忍び足で動くことなどをワクワク楽しみながら巻物を探します。高学年は、落とし物をヒントに、持ち主に返しにいくというミッション。返しに行く途中に、影忍者に見つからないよう忍んだり変身したりと、子どもたちの想像力をフルに発揮して仲間と共に持ち主を探しだし、持ち主に落とし物を返して無事にミッションクリア!
最後は和歌山市駅前のひろばでチャンバラ修行。新聞紙でつくった刀で、大人対子どもたちのチャンバラ合戦!相手チームの旗をとる旗取り合戦です。大人も大人げなく真剣、負けてられません。でも結果は子どもたちの2勝で軍配は子どもたちにあがりました。そして、プログラムは終了、最後は忍者頭の「紀州国虎丸」より、忍者修行終了の証、巻物の授与式で幕を閉じました。
まちを舞台に、大人も子どもも一緒になって忍者になり、和歌山市民図書館、そして周辺の商店の皆さまのご協力で、心通わせ感動できるそんな一日になりました。
ご協力いただきました皆さま、本当にありがとうございました。